ソーシャルレンディング業者最大手のSBIソーシャルレンディング(=SBISL)ですが、2020年9月時点でようやく管理人も60万円2021年時点で約90万円運用してもらうことができました。
あのSBIホールディングスの子会社の為、安心感でいえばダントツそれなりに運営してくれるのではないでしょうか。
まだ半年ほどしか使用していませんが、運用状況や使い勝手を踏まえて記事にしてみました。
SL事業者で言えば、業界2番手業界1番手(2021年時点)クラウンドバンクも優秀ですのでこちらもどうぞ

管理人がSBISLをやってみた結果
それではご覧ください・・・
1,359円( ゚Д゚)笑
初めて投資したのは2020年2月からで毎月10万円を投資しており、全期間の利益合計が1,395円です。
初回の分配金が出るのは約2ヶ月後になるので、現在運用準備中も含めた60万円全額の分配金は月2~3千円(年利4%前後)になろうかと思います。
運用期間は短いですが、管理人の元本毀損額や延滞は0円で、既に6万円が償還されています。
償還されるのは良いことなのですが、運用1月目にいきなり50%も償還されたのもあったので、何で借りたんねん!状態でした。
SBISLで儲かる仕組み
ソーシャルレンディングの基本的構造は、投資家から集めて、お金を貸して欲しい会社へ貸して、利息をつけて返してもらい、それを投資家と分け合うだけ、SBISLも同様です。
現在は案件がある毎に募集するオーダーメード型と常時募集している不動産担保型があるので、それにポチポチするだけです。
オーダーメード型は5万円から、不動産担保は1万円から投資できます。
管理人はオーダーメード型に15万円、不動産担保型には50万円を入れている状況です。
SBISLは安全か?危険か?
事業者状況や過去の実績から判断するしかありませんが、SBISLはソーシャルレンディング業者の中で1番と言っても過言でないくらい安全か最も杜撰な営業をしていた業者でした。(2021年時点)
天下のSBIホールディングスの子会社
東証1部上場のSBIホールディングスの傘下が不正をするとは考えにくく、事業者リスクはかなり低いものと思われます。
SBIホールディングスの決算状況をみても、2020年3月期はコロナの影響で投資部門の特損を計上しているようですが、本業の売上高は順調に推移しています。
というかDMMに次いでSBIって色々事業やりすぎててもともと何の会社かさっぱりで、なんなのでしょうか(笑)
SBISLの業績は
ではソーシャルレンディング事業はどうでしょうか。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|
2018年3月 | 14億円 | 10.4億円 | 1.5億円 |
2019年3月 | 25億円 | 17億円 | 2.0億円 |
2020年3月 | 32億円 | 26億円 | 3.5億円 |
直近3期分の決算ですが、この事業の売上高は貸付金の利息で、そこから人件費や管理費を引いたのが経常利益で、さらに投資家に分配した金額を引くと純利益になります。
累積の損益も黒字に転換したようで、事業者が倒産してしまうようなリスクとしてはかぎりなく0に近いと思われます。
融資状況など
また、融資残高・投資家の登録者数の推移です。(2020年8月時点)
融資残高は売上の源泉の為、これが増えているのは良いことだと思います。
また、投資家数も増えており、企業からすれば案件成約率も上がり良いことなのですが、投資家側からしたら競争率が上がりなかなか出資できないということも多々あります。
次に投資家利回りとSBISL取り分の推移です。
利回りが年々増加しているのは案件等々もあるかと思いますが、SBISLの取り分(管理手数料)を下げて我々の分に還元しているようにも推測できます。
SL業者の取り分はだいたい2%前後、せっぱつまった所だと4%くらいの所もあったりするので投資家思い?の事業者であるとも思われます。笑
実際に運用してみてのメリット・デメリット
まだ半年ほどしか使っていませんが、使い勝手等々含めて思うことがあったので、メリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
・常時募集している不動産担保案件(オーダーメード型)がある。
⇒利回りは2.5~5.0%と高くはありませんが、毎月15日締め、末締めの2回募集している為、どうしても投資先がない場合いつでも投資ができます。
⇒過去に延滞・毀損した案件は0となっており、安心度は高めかと思います。
・案件が確定してからの入金で良い
⇒多くのSL業者はデポジット形式の為、口座に資金を入れておかなければ投資ができませんが、SBISLは投資案件と額が確定してからの後入金となり、慌てなくて済みますね。
・入出金手数料に関して無料で出来る
⇒分配金や償還時の出金手数料は全て無料で、銀行口座に振り込まれます。
⇒入金も住信または三井住友を所持している方は無料です。
・元本の毀損(デフォルト)状況
SBISLはおおまかに分類すると4種類あり、償還額÷毀損額の割合はこちらです。
-
分類 毀損 延滞 オーダーメード型(都度募集) 0.17% なし 不動産担保ローン(常時募集) なし なし カンボジア技能型 1.8% 13.5% 個人向け無担保 12.8% なし
リターンにはリスク(デフォルト)が伴いますので、万一返済が出来なかった時に回収できる業者の方が安心かと思います。
その点、SBISLは低いデフォルト率と高い回収実績がある為、比較的安心かと思います。
個人向けはもう募集してないようですが、基本的にSL事業者では無担保無保証は避けた方が良いかと思います。
デメリット
・募集があってもすぐ埋まる
⇒信頼感があるのか、投資家数が多いのか、募集開始から一瞬で埋まる為、なかなか投資が出来ないかと思います。これに関しては、1人の上限を設けて2段階的に募集できるようにしませんか?笑
・募集時のアクセス過多でサーバーが重い
⇒尋常ではないくらい重くなります。平等に重くなるのだと思いますが、結局アクセス出来ず投資できなかったなんてあるあるです。
・募集案件が少ない
⇒オーダーメード型は月に3、4件ほどしかない為、上述のこともあり利回りの良い案件にはなかなか投資出来ないです。ただ、募集が満額になっても20分くらいはキャンセルが出る為、張り付いておけば結構な確率で投資できます。
・投資から初分配まで時間がかかる
⇒実際に入金をしてから初回の分配まで2ヶ月弱かかる為、早期償還があると年間の資金効率が悪くなる可能性もあります。
SBISLまとめ
案件が少なかったり、募集時サーバーが重くなったりとなかなか投資出来ませんが、常にデポジットを入れておく必要がない為、チャンスが来たら積極的に投資するスタンスで良いかと思います。
天下のSBIグループであることやデフォルト比率も低く万一の回収実績もあり、危険度は極めて低いですが、1案件に全てをぶっこむのではなく、投資案件を分散させることは徹底しましょう。

SBISLは融資先が自転車操業にあったにもかかわらず、投資家から資金を集めていたことが発覚しました。
原因は社内の無理のある営業目標と人員不足による杜撰な管理体制が招いた結果でした。
今回の件で、元本はSBISLが返金保証するのと今後事業撤退で幕が下りそうです。
(2021年5月追記)
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