なぜ日本人は貯金ばかりで投資に対して消極的なのか

雑記



管理人の人生においても「投資」をしている人にあまり出会わなかったと思います。

どうやら日本人は投資よりも「貯金」や「浪費」に重きを置いている人が多いようです。

管理人も貯金志向でしたが、自分なりに少しずつ投資をし続けた結果、なぜ消極的になってしまうかを自分なりに考察してみました。

日本人の貯金思考

日本銀行が公表する家計の金融資産に占める割合です。

現金・預金比率:日本53.3%、米国12.9%、ユーロ圏34.0%

投信・株式比率:日本13.9%、米国36.3%、ユーロ圏37.6%

⇒圧倒的に日本の貯蓄比率が高いです。良く言えばリスクを取らず堅実と言えますが、将来的な資産形成を考えると圧倒的に消極的です。

 

また、新型コロナウィルス支援金として配られた定額給付金10万円の使い道ですが、「投資」に回すと答えた人はわずか0.1%となっております。給付金については、投資に回すというのが正しい使い道なのか微妙ですが、それよりもやっぱり「貯金」に回すという人が多いようです。

なぜ日本人は貯金思考なのか

日本人がなぜ投資に対して消極的なのか、現金主義なのか管理人的に考察してみました。

全ての人がそうではないということをご理解ください。

圧倒的な預金金利

管理人も親から、お年玉をもらえば「貯金しなさい」、バイトを始めたら「貯金しなさい」、就職したら「貯金しなさい」と常に貯金をしなさいと言われたものです。

その背景には高金利(利率6~12%)であったことが要因の1つと思われます。

また、こんなのも出てきました(笑)

現在のメガバンクの普通預金金利が0.001%定期預金1年で0.002%ですので、目を疑いたくなる利率ですね(笑)

リスクを取った投資を取らずとも、銀行に預けておけば勝手にお金が増えていく時代が、投資するという思考を奪っていたのだと思います。

投資=ギャンブルと思いがち

管理人もそうでしたが、「投資」と聞くと儲かるけど損もするというイメージが強いと思います。

特にFXなんかでは短期間で何十万何百万を損をしたという話を良く聞きますが、株式なども同様に思われがちだと思います。

FXはプレイヤー同士で買った負けたをやり取りしている為、いわゆるゼロサムゲーム(全員の利益と損を足して±0)と言われますが、株式については企業の成長に伴う配当金などにより、プレイヤーはプラスサムになるといわれています。

また、良くギャンブルと言われるものにパチンコや競馬がありますが、運営側がお金を回収して、それからプレイヤーに分配する為、最初からマイナスサムゲームであることが確定しています。

パチンコでは20%前後、競馬では25%前後が運営に持っていかれるそうです。

ただ、これ以上にギャンブル要素が高いのが宝くじです(笑)

まず、販売元が50%以上を懐に入れて、それをプレイヤー(購入者)で分配することになるので、パチンコは非難するけど宝くじを毎年買う人がいますが、期待値で言えばパチンコの方が高くなります。

投資とギャンブルの違いを理解していないのもまた1つの要因ですね。

金融リテラシーが足りてない

巷では金融リテラシーという言葉で言われているみたいですが、管理人も何のことかはよく知りませんでしたので改めて調べてみましたので、さらっと流し見してください。

分野 項目
«1»家計管理
  • 1)適切な収支管理(赤字解消・黒字確保)の習慣化
«2»生活設計
  • 2)ライフプランの明確化及びライフプランを踏まえた資金の確保の必要性の理解
«3»金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択

【金融取引の基本としての素養】

  • 3)契約にかかる基本的な姿勢の習慣化
  • 4)情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できる者であるかどうかの確認の習慣化
  • 5)インターネット取引は利便性が高い一方、対面取引の場合とは異なる注意点があることの理解

【金融分野共通】

  • 6)金融経済教育において基礎となる重要な事項(金利(単利、複利)、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターン等)や金融経済情勢に応じた金融商品の利用選択についての理解
  • 7)取引の実質的なコスト(価格)について把握することの重要性の理解

【保険商品】

  • 8)自分にとって保険でカバーすべき事象(死亡・疾病・火災等)が何かの理解
  • 9)カバーすべき事象発現時の経済的保障の必要額の理解

【ローン・クレジット】

  • 10)住宅ローンを組む際の留意点の理解
    • ①無理のない借入限度額の設定、返済計画を立てることの重要性
    • ②返済を困難とする諸事情の発生への備えの重要性
  • 11)無計画・無謀なカードローン等やクレジットカードの利用を行わないことの習慣化

【資産形成商品】

  • 12)人によってリスク許容度は異なるが、仮により高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことの理解
  • 13)資産形成における分散(運用資産の分散・投資時期の分散)の効果の理解
  • 14)資産形成における長期運用の効果の理解
«4»外部の知見の適切な活用
  • 15)金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に活用する必要性の理解

「金融リテラシー」とは、お金やお金の流れに関する知識や判断力のことをいい、社会の中で経済的に自立していくために必要なもののことを指すようです。

金融庁が発表した金融リテラシー調査の結果では、日本は米国、英国、ドイツと比較しても正答率-10%ほどのようです。

調査によると(1)家計管理、(2)生活設計、には長けているようで、将来的な必要なお金を考えたり、日々の収支のバランスをしっかり見るという生真面目で保守的な国民性、「みんな知らないから知らなくても」というような同調圧力も影響していると考えられます。

この調査からわかるように、そもそも投資に対しての知識が乏しいということも考えられます。

貯金と投資はどっちが良いのか

では、投資をしていたら貯金よりも資産が増えたのでしょうか。

代表的な指数からみてみる

下記は米国の代表的な指数S&P500(米国の代表的な500銘柄の株価指数)と日本のTOPIX(東証1部の株価指数)ですが、1990年を100とした場合の現在価値です。

日本は92%となっています。

なんだやっぱり貯金最強~!!

と思われるかもしれませんが、あくまで1990年にTOPIXを投資したものの現在価値ですので、この間コツコツ積み立てておけば、TOPIXでさえ100~105%になっているはずです。

ましてや米国株に投資をしておけば瞬間的に含み損はあるかもしれませんが、長期で投資をしていれば余裕でプラスになっていますね。まさにアメリカンドリーム!

長期投資や分散投資についてはこちらの記事も読んでみると良いと思います。

投資する上で「含み損」とうまく付き合う考え方と対処法
株式、投資信託、FXを・・・投資をする上で「含み損」と如何にうまく付き合うかで資産形成が出来る人、出来ない人に分かれるかと思います。
初心者なら絶対に「分散投資」を意識すべき
初心者と言っていますが、管理人も未だに意識していること、それが分散投資です。 相場の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。 複数のカゴに分けておけば落としても他が割れない(≒投資銘柄は分散しましょ)ということです。...

 

消費者物価指数からみてみる

一方で貯金だけしていた場合はわずかな利息はありますが、それ以上に物価の価値が上がれば相対的に、お金の価値が下がることになります。

 

資料出所総務省 「消費者物価指数」

政府と日銀が掲げる物価上昇率2%には及びませんが、長い目で見れば物価は右肩あがりになっており、モノの値段があがる=円の価値が下がる=貯金も目減りしている、と判断できます。

 

以上、かつては貯金が最強の投資だったこと、投資とギャンブルを理解していないこと、物価上昇率や正しい投資方法を理解する機会がなかったことから貯金思考が多い!

 

少額で良いから投資をしてみることで、お金に対する興味や知識、資産が増えていく経験をできるはずです!

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