ロボアドバイザー投資から撤退を決めた1つの理由

ロボ投資



ロボアドバイザー投資といえばお金を預けるだけで「おまかせ」で資産を運用してくれるのが最大の特徴です。

管理人もTHEOとウェルスナビで運用してもらっていました。

プロが設計したアルゴリズムによる資産運用、偏り過ぎたポートフォリオも自動でリバランスしてくれ、DeTAX(運用中商品の損を確定させ、税負担を翌年に持ち越す)も自動で行う為、時間の無い方や投資を始める第一歩として非常に重宝します。

ただ、色々なものに投資をしていく過程で「ロボアドバイザー投資」がちょっと微妙に思えてきました。

ロボアドバイザー投資が微妙な最大の理由

手数料について

ロボ投資から撤退するきっかけとなったのが、手数料です。

これが8割くらいの理由なのですが、ロボアドバイザー投資の運用手数料は預かり資産の年利1%前後が多いようです。

預かり資産や積み立て状況などの条件をクリアすることによってこの手数料は段階的に下がっていきます。

手数料 ウェルスナビ THEO
預かり資産3,000万円まで:1%(税別) 預かり資産3,000万円以下:0.65%~1.00%(税別)
預かり資産3,000万円超:0.5%(税別・年率) 3,000万円超:0.50%(税別・年率)

大半の人が手数料1%になるかと思いますので、10万円をロボアドバイザーに運用してもらうと、1,100円(1000円+税100円)が手数料として差し引かれます。

※1,000万を運用に回すと年間11万円の手数料!?

たったの1%で最適運用してくれるので、最初は良いなと思ったのですが、金額が大きくなったり、長期でみると結構なコストになります。

どのくらいの手数料がかかるのか

以下は年間にかかる手数料の平均的な数値を持ってきました。※買い付け時の手数料は除く

手数料(信託報酬) ロボアドバイザー ETF 投資信託
1% 0.2% 1.09%(※0.4%)

ETFが圧倒的に安いです。投資信託に関しても0.1%~3%くらいの幅がありますので、便宜上0.4%を想定します。

投資信託のインデックスファンド(指数連動型)は0.2%以下が理想です。アクティブファンド(プロがガンガン運用していくもの)は1~2%が多いかなという印象です。

手数料をシミュレーションしてみた

仮に毎月10万円を積み立てていった場合、手数料だけでどのくらいの差があるか検証してみました。

10年積み立てたら1,200万円だから1%の12万円!

 

違います。

 

最初の1年目は10万円×12ヶ月の120万円に対し1%の手数料が掛かるので1.2万円となります。

2年目は120万円と1年目に積み立てた運用金を足した238万円に1%をかけます。こういった感じで計算していくと3年間では7.14万円になります。

手数料が複利的に積み重なっていくことで長い目でみるとかなり大きな金額になってきます。

では10年、20年目にはどうなるでしょうか。

10年でロボ投資(手数料1%)は64万円投資信託(手数料0.5%)は25万円ETF(手数料0.2%)は12万円という結果になりました。

さらに20年になるとロボ投資236万円、投資信託は94万円、ETFは47万円と積み立て期間が長くなると3~6倍くらいの手数料の差が出てきました。

 

10年間の積み立て額は1,200万円ですので、ロボ投資は手数料だけで約5.3%、投資信託は約2%、ETFは約1.2%となります。

20年後には積立額2,400万円に対して、ロボ投資は手数料だけで約9.8%、投資信託は約3.9%、ETFは1.9%となります。

 

1%の手数料を長期に見た場合のインパクトがかなり大きいことが分かったかと思います。

これが管理人の8割を占めたロボ投資辞めた理由です。

実際の運用状況はどうなのか

2018年頃にウェルスナビとTHEOを毎月1万円ずつ積み立てていました。

結論からですが、ウェルスナビ(リスク許容度5)がとんとんの利益が出ていた時にTHEOが微益、投資信託・ETFが爆益だった為、手数料のこともあったので、まずウェルスナビを撤退しました。

THEOについては頑張ってくれていたので、途中出金しましたが、パフォーマンスを見たくて未だ運用中です。

2018年4月~2020年7月までの利回り状況は、こんな推移で現在のトータルリターンは4.6%となっております。(最低ー8.6%~最高8.2%)

 

ロボ投資の運用商品について

ロボ投資のポートフォリオは投資家のリスク許容度によってバランスが調整されます。

管理人が運用しているTHEOのポートフォリオです。

ETFです。

ということはこれらのETFを調べてポートフォリオを組んだ方が良いと思わないでしょうか。

どれを買ったら良いかわからないという方は、米国・日本・ハイテク・高配当のETFを積み立てておけばOKです。(たぶん笑)

よっぽど変なのを買わない限り、前述した手数料の差分はリスク許容度がありますので、やっぱり自分で運用した方が良いと感じました。

まとめ

ロボ投資は長期で見た場合、手数料負けする可能性が高いことがわかりました。

手数料が多く取られるということは元本が少なくなる為、それだけリターンも少なくなるということになります。

ただ、手数料が取られたとしても、それ以上のパフォーマンスを出してくれれば良いのですが、管理人が実践していた期間(2018年4月~)ではETFや投資信託の自分ポートフォリオよりも結果が出ていませんでした。

一方で、利益が出ていたことは事実であり、自動買い付け、リバランス、DeTAXなどを勝手にやってくれるのは、時間がない人や初めての人からしたら取っ付き安いと思います。

アプリもシンプルで見やすく投資方法についてはコラムも発信されますので、非常に勉強になるかと思います。

ロボアドバイザー投資を決して否定するわけではなく、少額から投資の勉強として始めるには良いかと思います。

理解が深まってきたら自分ポートフォリオを組んでみると良いと思います!

ロボアドバイザー TEHOとウェルナビを試してみたい方はこちらから


   

 

 

コメント

  1. 大変勉強になりました。
    仮に利益が出ると税負担も増え、出金時には本文の説明以上に手元に入るお金は減りそうですね…

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